心憂しども旅路は続く

稼いだ日銭で国内を旅する24歳サラリーマンの雑記。

【旅考】旅と考えることについて考える

初めてこのブログで旅行記を書ききりました。

記念すべき1記事目です。

④までありますが、読んでいただければ。

 

travelthinking-mp3.hatenablog.com

 

これからも旅行記を少しずつ書いていくつもりですが、

並行してコラムというかエッセイというか、

とにかく旅について何か考えたことも書いていこうと思います

 

題して「旅考」です。

「りょこう」だとなんか意図せずしてダジャレみたいになっちゃいますね。

まあ「りょこう」でも「たびこう」でもどっちでもいいかなあ、と。

ただ、何も考えずにこの題にしたわけではありません。

このブログのアドレスには「travelthinking」という文字が含まれています。

旅を通して、何かを考えたいのです。

それが無数にある旅のスタイルの中で自分が目指すものなのだろうと思います。

まあ、考えるだけならタダですしね。

でも考えてるだけだと陽の目を見ることは一生ありませんので、

こうしてアウトプットのためにブログを始めた次第です。

 

というわけで初回のテーマは「旅と考えること」です。

 

初めに言っておくと、私は哲学者でも文学者でも史学者でもないです。

まあ、そんな勘違いをする人は万が一にもいないと思いますが。

うだつの上がらない、残業に苦しむしがないサラリーマン2年生です。

だから、ここでいう「考えること」なんて大層なものじゃないです。

敷居は低ければ低いほどいいのです。

敷居が高かったらまず自分がそんなことできません。

 

そもそもが、ちょっと語弊があるかもしれません。

旅は勝手に考えさせてくれるのです。

でもそれには少々コツというか、見方を変える必要があります。

その方法をお話ししようと思います。

あくまでこれは私の一例に過ぎないので、鼻で笑ってもらって問題ないです。

 

まず何を考えるのか。何でもいいです。

ただ、自分の興味の及ばないことを考えるのは苦痛になると思います。

最初は自分が興味あることだけでいいと思うのです。

初めは私もきれいな景色を観たいくらいにしか思ってないです。

しかし、人間誰でも人生の中で蓄積があります。

学校の勉強、読書に音楽、スポーツにゲーム、友達との何気ない話……

志向性といいますか、自然とアンテナが向くものがあると思うのです。

なんか惹かれる、それで十分考えることの対象になりえます。

 

意外とそういうものってありふれているのかもしれません。

でも、案外意識をしないと盲目なものなんですよね。

その点で、旅先っていうのは適した環境だと思います。

当たり前ですが、見るものすべてが新鮮ですから。

目に飛び込んでくるものが勝手に考えさせてくれる、

それが旅の効能といいますか、私の好きなところです。

 

ふわふわと、漠然とした話をしてるなあと自分でも思います。

でも、具体例を出すと、読んだ人の考えることのイメージが固定化されてしまうんじゃないかという危惧も私なりにあるのです。

とはいえ、敷居は低ければ低いほど言いと前言もしてますので、

あまり毒にも薬にもならないような例を出すことにします。

 

海沿いの街にいます。

ぶらぶらと歩いていると、古い民家が多くあります。

よく見ると、どの家も高い塀がこしらえてあります。

 

ここから考えられることはいろいろあると思います。

いちばん可能性が高いかなあと思うのは、風よけですかね。

日本海側なら吹き付ける雪、太平洋側なら台風かもしれません。

でも、そうじゃないかもしれません。

もしかしたら泥棒が多い地域で防犯意識が高いのかもしれません。

塀の材料の石がたくさん産出されるのかもしれません。

同じ職人さんが作ったから似通っているのかもしれません。

もしかしたら単に思い違いかもしれません。

 

あくまで見たものから考えるだけなので、自己満足です。

正しい答えにたどり着くかはわかりません。

でも、それでいいのだと私は思います。

もちろん、スマホのある時代ですから間違っても考えは修正できます。

その努力だけは怠ってはだめだと思います。

とはいえ、考えを巡らせていると思わぬところで答えにたどり着くこともあります。

その瞬間はなかなかに快感です。

 

ここまで外向きの考えることについて書いてきました。

対象は旅先の五感に触れるものです。

でも、別に内向きの、自分のことを考えるのにも適した時間なのは言うまでもないです。

傷心したとき、人生の転機、人々は昔から旅という手段をもって自分を見つめ直しました。

身近にもそういう人いるなあと思うことでしょう。

聞きかじっただけですが、「脳は新しもの好き」といいます。

いつもと違う街、違う道、違うにおい、そんな環境だと脳が活性化するというのはなんとなくわかる気がします。

普段は及ばないところまで思考が働くのはそのためかもしれません。

エビデンスがあるかはわかりませんので、その点は留意してください。

 

そして、旅は考えないことにも向いています。

ここまでの論を真っ向から否定しているわけではありません。

でも、あらゆる社会性から解き放たれたような気持ちにならないと、

頭を空っぽにできないという時もあると思うんです。

実際は、社会性は旅でもついて回るのですがね。

でも、「解き放たれたような」でも現代社会では十分なのだと思います。

それも一つのスタイル、醍醐味です。

 

外向きに考えること、内向きに考えること、考えないこと。

いずれにしても旅は最適なのです。

何回か私も旅をしてきました。

そのなかで当初とは思いもよらないところへ興味関心は広がっています。

考えてきたお陰かなあと思う節があります。

自己完結するものなので、得をするようなことはないんですけどね。笑

自己啓発だとか、ライフハックとか、大層なことではないです。

そういうのを求めててこの記事にたどり着いた人がいるのなら、謝らないといけないかもしれないですね。

ただ、これを日常生活に敷衍できればそれなりには役に立つのではと考えます。

 

でも、やっぱり楽しいからやっているのです。

そして、これからも考えながら旅をしていきたい、心からそう思います。